【新唐人2014年6月12日】最近、カナダのトロント公立学校教育庁が孔子学院の開設を発表しましたが、トロントでは反対意見が多く寄せられています。子どもを公立学校に通わせている保護者らは、署名を集め、教育庁に再度この問題を考慮するよう望んでいます。
張さんはカナダに移住して10数年になる華僑です。カナダで生まれた3人の子どもたちには、中国語を学んで、中国の文化を忘れないでほしいと思っています。
ジム・張さん
「一番上の子が小学校に上がる時、子どもを中国語学校に行かせ、中国語と中国文化を学ばせることを考えました」
当時、選択肢は2つありました。1つは台湾系、もう1つは中国大陸の背景を持つ学校でした。
ジム・張さん
「最終的に台湾系の中国語学校に行かせました」
台湾系の学校を選んだのは、真実を教えない中国大陸の教育に疑問を感じたからだといいます。
ジム・張さん
「1999年、ロサンゼルスで、天安門事件の写真を見た時、真相を目の当たりにし、中共政府への信頼が完全に崩れ落ちました」
この事が原因で、海外への移住を考えたといいます。
トロント公立学校教育庁が中国政府の背景を持つ孔子学院の開設を決めた事には、驚きを禁じ得ません。
ジム・張さん
「停止を求めます。カナダのような民主社会で、共産主義のものは必要ありません。共産主義の思想をカナダに注ぎ込み、子どもたちを汚染させないでほしい」
張さんの妻が、孔子学院の事を他の保護者にも伝えたところ、多くの支持を得ました。
張さんの妻
「孔子学院の実態を説明してあげると、皆は『カナダの国家安全部門も孔子学院と、中共との関係を知っているのに、なぜ開設する必要があるのか』と、子どもの保護者として、教育庁の考えが知りたいので、教育委員に再投票を求めました」
孔子学院による子どもたちへの影響を案じている人は少なくありません。近日、「孔子学院にノー」という署名サイトが開設されましたが、1週間で500人以上が署名しています。
張さんと家族もネット上で署名し、トロント公立学校教育庁が孔子学院の開設を見送るよう望んでいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/10/atext1115420.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)